音楽評論家 大伴良則の音楽のまんよう

存在の耐えられない重さ1 :Superheavy (スーパーヘヴィ) [3/3]

音楽は様々な境を超えて人を結びつける…といった言葉は、まるで古(いにしえ)の慣用句のようにイベントのチラシやCDのタスキに刷りこまれてきた。

でも、デジタル音響機器やカラオケの為に量産されるイージーなアイドル・ポップの海の中に居ると、くり返される音楽礼賛の古語が、空虚どころか滑稽に感じられる今日この頃。

Superheavyは、少なくとも自分と年代の近いミック・ジャガーやデイヴ・スチュワートは、羨やましく、まぶしい人に見えてきた。

まるで高校生のようなアラウンド還暦じゃないか…

次回からは、自分とも縁の深い各メンバーについての事を核に書いてみようと思う。

(次回へ続く)