ソロ・アルバムも多数あり、映画音楽とは関係なくシンガー/キーボード奏者としても有能なA.R.ラフマーン。1966年生まれの46歳。
ミック・ジャガーとジョス・ストーンとのちょうど中間の世代のミュージシャンとしてスーパーヘヴィに参加しているが、ここでみせるストリングス・アレンジやキーボード以上に、彼のチャント(祈り)がなかなかの味だ。
レゲエとロックとブルース、というイギリス人得意のルーツに傾きがちなスーパーヘヴィのサウンドに、イギリス移住の経験が無く、インド→ハリウッド、という直行渡航をした才人が、雄大で深遠な空気を投入している…
こういうものが、音楽のマジック、とよく言われるものの好例なのかもしれない。
(次回へ続く ~ ダミアン・マーリー)
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