Superheavy(スーパーヘヴィ)のアルバムは、同名のタイトル曲で開幕するが、そのタイトル曲は、A.R.ラフマーン(Allah Rakka Rahman)によるオーケストレーションで始まる。
ミック・ジャガーが、若手の精鋭と組んで、個人的な趣味性の強いレゲエ・バンドを一時的に始めた、という情報しかなかった昨年(2011年)初夏の段階では、このA.R.ラフマーンが最後のメンバーとして参加した事実に、特別に注意をはらう人はいなかっただろう。
僕も、ミックやジョス・ストーンに目が行っていて、アルバムが世にあらわれるまで、ラフマーンの存在にほとんど気づいていなかった。
しかし、タイトル曲「スーパーヘヴィ」のイントロの、インド的な、厳密にいうと、インド・タミル地方的な音階の特徴がはっきりとあらわれたストリングス・アレンジを聴いてハッとして、かろうじて覚えていたA.R.ラフマーンという作曲家/アーティストの名前を思い出したような始末である。
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