音楽評論家 大伴良則の音楽のまんよう

存在の耐えられない重さ1 :Superheavy (スーパーヘヴィ)

2011.10.29

 先ずは、Superheavy(スーパーヘヴィ)という、いささか仰々しい名前の割には、あまり知名度が無いニュー・バンドのメンバーを紹介しておこう。

2003年にイギリスからデビューした白人女性ソウル・シンガーのジョス・ストーン(24歳)…
亡きボブ・マーリーの末っ子の息子ダミアン・マーリー(別名ジュニア・ゴング:34歳)…
1995年の映画『ムトゥ~踊るマハラジャ』の音楽で世界中から注目の的になったインド出身で、現在ハリウッドを代表する作曲家A.R.ラフマーン(45歳)…
元ユーリズミックスの作曲/プロデュースを担い、ギタリストであるデイヴ・A・スチュワート(58歳)…
そして、ローリング・ストーンズのヴォーカリストで、説明不要のミック・ジャガー(68歳)。

 若い方から羅列したが、5人のメンバーは、皆有名人ばかりで、見事に20代から60代の5世代からひとりずつ。
英国人3人、インド人ひとり、ジャマイカ人ひとり。

かつての大英帝国華やかなりし時代の東印度(インド)会社のプロジェクトX特別部の部長以下の編成というものが仮にあったなら、こういう精鋭の集まりだったのではないか…。