左回りの時計 ~ Enigma (エニグマ) [2/3]
エニグマは、第2作目以降は、ほとんどマイケル・クレトゥのワン・マン・プロジェクトに変化し、フランク・ピーターソン始め各人は別の道を歩むことになるが、彼らに共通している軌跡は、クラシック・ミュージックに精通していて、なおかつ、ポップ・ミュージックにも通じている点ではないだろうか?
オペラやクラシカル曲の新しい解釈と表現法、いわゆるクラシカル・クロスオーヴァーというジャンルは、フランク・ピーターソンとサラ・ブライトマンとの共同作業というべき作品が浸透し、2000年代には非常にポピュラーなものとなった。
その点で、フランクは、クラシカル・クロスオーヴァーの旗手的才人プロデューサーと観る人は多く、確かにその点に異存はない。
だが、彼の背景に、古巣エニグマの存在があった事、特に、あまり話題にならなかったこのアルバム 『ザ・スクリーン・ビハインド・ザ・ミラー』のような発想が厳然とあった事を、僕は忘れられない。
サッドネス(永遠の謎)