アルバムは、北西アフリカのベナン出身で、フランスのパリで注目された女性シンガー、アンジェリーク・キジョーが歌う有名な「サマータイム」で始まる。
イントロに、日本人には“秋になったなぁ”と思わせる虫の声があしらわれているので「サマータイム」というより「オータムタイム」の気分で、よく秋口に聴くのが習慣になってしまった。
このアンジェリーク・キジョーを始めとして、フランソワーズ・アルディがパンクの元祖イギー・ポップとデュエットした曲…ジェーン・バーキンとジミー・ロウルズとのデュエット…
ジャズ・パッセンジャーズがヴォーカルにデビー・ハリー(ブロンディ)を迎えた曲…
フランスのジャズ&ソウルの新旧の大御所であるブリジット・フォンテーヌとパトリシア・カース…
70年代アメリカのジャズ&ソウルの名花ディー・ディー・ブリッジウォーターやその娘チャイナ…
他にも、ジャッキー・テラソンやエディ・メディロス、レネゲイド・ブラス・バンド等、いかにもパリの中でも特筆ものの文化エリアであるサンジェルマン・デ・プレに縁の深そうな内外のアーティストがずらり。
最後は、生粋のサンジェルマンっ子であるシンガー/トランペッター、ボリス・ヴィアンの「J'Suis Snob(僕はスノッブ)」がしめている。
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