音楽評論家 大伴良則の音楽のまんよう

Deep Forest(ディープ・フォレスト)

World Mix (ワールド・ミックス)

(EPIC/SONY ESCA-6122)

 '92年に発表された1st.アルバム『Deep Forest(アフリカン・コーリング)』の再発リイシュー盤で、'94年、グラミー賞のニュー・エイジ・ミュージック部門にノミネートされた事等で知名度がアップして生まれた企画だ。

デビュー作全曲にプラスして、名曲「スウィート・ララバイ」のクラブ系リミックス・グループによる各種リミックス版や、新曲「フォレスト・ヒム」が収められている。

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BOHEME (ボエム)

(EPIC/SONY ESCA-6191)

Strange Days(ストレンジ・デイズ)
- オリジナル・サウンドトラック

(日本盤:EPIC/SONY ESCA-6323、輸入盤:SONY EK-67226)

 '95年のアメリカ映画の同名サウンドトラック盤。
ディープ フォレストが、イギリスの大物ピーター・ガブリエルと共演した「ホワイル・ジ・アース・スリープス」の他、映画の為の新曲「コーラル・ラウンジ」が披露されている。
他に、トリッキー、ジュリエット・ルイスら、90年代半ばのトリップ・ヒップ・ホップ・シーンの個性派の曲が選ばれたハイパーなオムニバス盤のような流れ。

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Comparsa (コンパルサ)

(EPIC/SONY ESCA-6912)

 '98年初頭に発表された3rd.アルバム。
メキシコ、キューバ、マダガスカル、北アフリカの音楽に触発されたラテン・グルーヴが主体になっていて、各地の現役ヴォーカリストが参加している。

 サンプリングとテクノ・ハウス・ビートでスタートしたディープ・フォレストが、そのコンセプトを大きく変え、現代と伝統の生音(なまおと)とを結びつける新境地を開拓したのは、とてもスリリングだった。
 また、ふたりが敬愛するジャズ・フュージョン・グループ、ウェザー・リポートのジョー・ザビヌルとコラボレートした「ディープ・ウェザー」のような、ふたりのルーツにとって極めて重要な楽曲もあった。

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