音楽評論家 大伴良則の音楽のまんよう

1969.夏.冬1 :The Road To Woodstock (ウッドストックへの道) [2/3]

 さて、有名なウッドストック・フェスのあった1969年夏。

僕はまだ大学の教養課程の学生だったが、初年度に、約半年も学校がロックアウトされ、かといって左翼派学生でもなんでもなく、東大安田講堂闘争も他人事だったから、人目には、遊びまくっていた。

新宿のソウル・スナック(ソウル・バーではない)でマーヴィン・ゲイやオーティス・レディングを聴き、渋谷のジャズ喫茶でロックやファンクのビートをやり出したマイルス・デイビスを聴き、夕刻になると、渋谷百軒店にある二軒のロック喫茶で、ピンク・フロイドとニール・ヤングをはしごし、宵の口近くなると、ロック喫茶近くのもぐりディスコ(ちゃんと風営法許可を取っていない店)でスライ&ザ・ファミリー・ストーンを聴く…

そんな生活を続け、ロックアウトが解けた後もやはり続け、あげくは、そのもぐりディスコの店長兼DJをひき受け、明方、そのまま大学に行くような日々だった。

やがて70年代がやって来た。


ライフ・アンド・デス・オブ・マーヴィン・ゲイ [DVD]

リスペクト ~ヴェリー・ベスト・オブ・オーティス・レディング

マイルス・デイビス ~ カインド・オブ・ブルー

ピンク・フロイド ~ Piper at the Gates of Dawn

ニール・ヤング ~ ラスト・ネヴァー・スリープス~ [DVD]

エッセンシャル・スライ&ザ・ファミリー・ストーン

ジミ・ヘンドリックス・エクスペリアンス ~ アー・ユー・エクスペリアンスト?