音楽評論家 大伴良則の音楽のまんよう

Terence Trent D'Arby (テレンス・トレント・ダービー)

N.F.N.F.

(SONY SICP-8018)

Neither Fish Nor Flesh - A Soundtrack of Love, Faith, Hope & Destruction - Terence Trent D'Arby

'89年に発表されたセカンド・アルバム。

センセーショナルなヒットになったデビュー作のポップなロック/R&B・サウンドから一転して、サイケデリックなニュー・ウェイヴ・ロック・サウンドに乗った自省的な詞が印象的なアルバム。

あまりに実験的で、自分の世界に入り込んだ内容だった為、マスコミからは酷評を浴びる問題作となった。

だが、今聴くと、「This Side Of Love(歪められた愛)」「Roly Poly(起き上がりこぼし)」など、シンガー&ソングライター色濃い秀曲がある。

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Symphony or Damn

(SONY SICP-8019)

Symphony or Damn - Terence Trent D'Arby

イギリスから、母国アメリカに帰り、4年の沈黙を経て制作されたサード・アルバム。

ハードなロックンロール「シー・キスド・ミー」、能弁な「ネオン・メサイア」、デズリーとのデュエットによる美しくスペイシーなバラード「デリケート」、ファンキーな「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー・ライク・ユー・セイ?」など、テレンスの多彩な創作力が完全復活した感のする傑作アルバム。

'93年発表。

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Vivrator

(SONY SICP-8020)

TTD's Vibrator - Terence Trent D'Arby

'95年に発表された4th.アルバム。

金髪のショート・カットにがらりとヘアー・スタイルを変えて、世間を驚かせた。

映画『プレタポルテ』に使われた「スーパーモデル・サンドイッチ」や、70年代ブリティッシュ・ハード・ロック調の「リード・マイ・リップス」など、カテゴリーでくくれない鬼才の面目躍如たるトータル・アルバムとなっていた。

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Greatest Hits

(SONY SICP-309)

Terence Trent D'Arby's Greatest Hits - Terence Trent D'Arby

SONY/EPIC時代の4枚のアルバムから選ばれた代表曲やアルバム未収録曲など19曲を集結させた2002年のベスト盤。

60年代ソウルの名グループ、ブッカー・T&MG'Sをバックに、よく比較される亡き名ソウル・シンガー、サム・クックの名曲を歌う「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」は貴重な聴きものだ。

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