音楽評論家 大伴良則の音楽のまんよう

Sade (シャーデー)

ダイヤモンド・ライフ

(SONY MHCP-603)

 シャーデーことヘレン・フォラシャーデー・アデュを中心に、スチュアート・マシュウマン(Sax.g)ら3人の男性メンバーから成る4人組SADE、1984年のデビュー・アルバム。

デビュー曲「ユア・ラヴ・イズ・キング」や、世界的なヒット曲となった「スムース・オペレイター」「ハング・オン・トゥ・ユア・ラヴ」等、ジャズ&ソウルなロンドンの80年代のトレンドを一気に世界的な流行に押し上げた傑作曲を満載した衝撃の処女作。

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プロミス

(SONY MHCP-604)

 1985年発表のセカンド・アルバム。

デビュー作に比べ、よりシャーデー・アデュの孤高の音楽性が強く発揮され、その後のスタイルの芽生えが感じられた。

ジャズ研究家/プロデューサーのロビン・ミラーがプロデュースを手懸けた最後のアルバムとなった。

「イズ・イット・ア・クライム」「スウィーテスト・タブー」は素晴らしい出来である。

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love deluxe(ラヴ・デラックス)

(SONY MHCP-606)

 4年の沈黙を破って1992年に発表された4作目のアルバム。

シャーデー・アデュのヴォーカリスト/作詞家、特にトーチ・ソング(哀歌)の現代的表現者としてのスタイルが最初の完成をみた作品で、初期のおしゃれなロンドン・ジャズ&ソウルのイメージとはまた異なった独自の領域を生んだ。

「ノー・オーディナリー・ラヴ」「ライク・ア・タトゥー」「パールズ」「チェリッシュ・ザ・デイ」等、長く愛される名曲が誕生している。

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ラヴァーズ・ロック

(SONY MHCP-608)

 ロング・セラーとなった『love deluxe』から、なんと8年のブランクを経て発表された5作目のオリジナル・アルバム。

2000年に発表された。

本来、ポップ・レゲエを指すラヴァーズ・ロックという言葉をキー・ワードに、ゆったりとした愛の世界と彷徨感を表現した孤高の世界。

前作以上に、シャーデー・アデュの、誰にも似ていない音楽世界が提示されていた。

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ザ・ベスト・オブ・シャーデー

(SONY MHCP-607、 EICP-1128~9)

 '92年の『love deluxe』発表後の8年の沈黙期をうめる為でもあったのか、それまでの代表曲を集めて、'94年にリリースされた唯一のベスト盤。

オリジナル・アルバム未収録のサウンドトラック提供のカヴァー曲「プリーズ・センド・ミー・サムワン・トウ・ラヴ」(映画『フィラデルフィア』で使用)も含む 代表曲16曲厳選。

2009年のスペシャル・エディションには、その質の高さに定評ある代表曲のビデオ・クリップを集めたDVDが付いている。

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